スカパー!
有料放送事業者が行う不正視聴対策について

現状での不正視聴対策は110度もプレミアムも運用するワーク鍵 (Kw) を更新する方式を採用しています。
Kwや有効期限についての更新信号 (EMM) が契約者に送信されるのは1年に1回が基本です。
全契約者に次期運用予定のKwを送信するには最短でも1年掛かるため、運用Kwの更新間隔を1年より短くする事は実質的に不可能なのです。
毎年必ず運用Kwを更新するわけでもなく更新日は直前にならないとわかりません。 ARIB STD-B25における予約処理の推奨仕様を実装している受信機では番組が要求するKwが、 B-CASカードに設定されていない場合、録画予約できないようになっているためこれを利用すれば1週間前に更新日がわかります。
全契約者に次期運用予定のKwを送信完了するのに1年掛かる”ということは前回更新日から3か月目あたりから2週間お試し体験に申し込んで、そのカードからkwを読み出せば更新日を待たずに事前に書き換えを完了させることができるということになります。
現在、Wが020AでSが0307そしてスカが1709ですが次回はそれぞれ020日、0308、170Aとなります。
カード上のココにkwがセットされた事を読み取ればkw値はいとも簡単に知ることが出来るのです。
プレミアムも同様の施策を採用していますが、 過去にはBS放送のトランスポンダーの大規模な変更に伴う時に1度だけ変更しましたがおそらく今後は変更しないのではないかと推察します。 (カード自体がペアリング方式を採用しておりカード移動や転用が出来ないため)
最後にサイドチャネル攻撃ツール (sc.exe) を使ってKwを調べる方法を記述しておきます。例えばスカの1708のkwが下りてきているかなと調べたい時、 sc.exe -w1708と実行すると、カードにKw値が設定されている場合はその値がreserved値として表示されます。 まだ降りてきていない場合は表示されません。